外国人が日本で賃貸を借りにくいのはなぜ? 断られる理由とできること

日本でアパートを借りようとして断られたことがあるなら、それはあなただけではありません。 多くの外国人が、はっきりした理由を告げられないまま、大家から「貸せません」と言われています。このガイドでは、なぜそうなるのか、 そして住まい探しを楽にするために何ができるのかを説明します。

短く言うと

日本の大家の多くは、外国人に部屋を貸すことに慣れていません。言葉のこと、地域のルール、 何か問題が起きたときに誰が払うのかを心配しています。さらに、日本で部屋を借りるには、ふつう保証人と、 まとまったお金が最初に必要です。こうしたことが重なって、日本に来たばかりの人には、ふつうのやり方で部屋を借りるのが難しくなっています。

外国人はどのくらい断られているのか

法務省の調査では、調査の前の 5 年間に住まいを探した外国人住民に、そのときの経験を聞いています。その中で:

  • 39% が、外国人であることを理由に断られました。
  • 41% が、日本人の保証人がいないことを理由に断られました。
  • 27% が、「外国人お断り」と書かれた貼り紙や物件情報を見て、あきらめました。

調査は 2016 年のものですが、今も同じような話をよく聞きます。よくあるのは、インターネットで良い物件を見つけて 不動産会社に連絡すると、「大家さんが外国人を受け付けていません」と言われる、というものです。

大家が断る理由

断られると、自分が否定されたように感じるかもしれません。でも、たいていは大家の心配から来るもので、あなたに問題があるからではありません。

  • 言葉: 水漏れや近所からの苦情など、問題が起きたときに話が通じないのではないか、と心配しています。
  • 地域のルール: 日本の多くの地域には、ゴミの分け方や騒音について細かいルールがあります。新しい入居者がそれを知らないのではないか、と心配しています。
  • 家賃の滞納: 入居者が家賃を払わないまま、急に日本を離れたらどうなるかを心配しています。
  • 連絡できる人がいない: 多くの契約では日本国内の緊急連絡先が必要ですが、来たばかりの人は持っていないことが多いです。

こうした心配はよくあるものです。そのため、問い合わせる前から外国人には貸さないと決まっている物件がたくさんあります。

部屋を借りるときのそのほかの壁

保証人

日本では、借りる人はふつう保証人が必要です。保証人とは、借りる人が払えないときに代わりに払うと約束する人のことです。 昔は、安定した収入のある日本人の親族や友人を求める大家が多くいました。今は、代わりに 保証会社を認める大家が多くなっています。保証会社に料金を払うと、あなたが家賃を払わなかったときに、会社が大家に払います。 ただし、保証会社も申し込みの内容を審査します。日本の電話番号や、日本国内の緊急連絡先を求める会社もあります。

日本語での審査

不動産会社や保証会社が、申し込みの内容を確かめるために電話をかけてくることがあります。この電話は日本語のことが多いです。 質問に答えられないと、申し込みが通らないことがあります。

入居にかかるお金

入居する前に、ふつうは敷金、礼金、仲介手数料、保証会社の料金、火災保険、最初の月の家賃を払います。 礼金は大家へのお礼のお金で、戻ってきません。 合わせると、家賃の数か月分になることがよくあります。また、ほとんどのアパートには家具が付いていません。 自分の場合にいくらかかるかは、入居費用の計算ツールで試してみてください。

できること

  • はじめから外国人を受け入れている物件を探す。 外国人への賃貸を専門にしている不動産会社やシェアハウスの運営会社があります。英語が話せるところもあります。 こうすれば、断られる物件に時間を使わずにすみます。
  • 自分の言語に対応した保証会社を使う。 国土交通省が、外国語のサポートがある登録保証会社の一覧を公開しています。
  • UR 賃貸住宅を調べる (公的機関の都市再生機構が運営する住宅)。 UR は礼金・仲介手数料・更新料がかかりません。保証人もいりません。 在留カードと、一定の収入または貯蓄が必要です。
  • 学校や勤務先に相談する。 住まい探しを手伝う学校や会社は多くあります。緊急連絡先や保証人になってくれるところもあります。
  • シェアハウスから始める。 家具付きのシェアハウスなら、少ないお金ですぐに入居できます。あとで、日本での仕事・銀行口座・電話番号がそろってから、 アパートを探すこともできます。

多くの人がシェアハウスから始める理由

シェアハウスでは、自分の個室と、キッチンやリビングなどの共用スペースを使います。 外国人の入居者を歓迎するシェアハウスは多く、保証人を求めず、入居のお金もずっと少なくてすみます。 部屋には家具が付いていて、光熱費と Wi-Fi は共益費に含まれていることが多いです。

My Heya では、シェアハウスを 698 件紹介しています。問い合わせは日本語でできます。 ふつうの物件では、いちばん安い部屋の家賃は月 44,000円 ほどです。 しくみを知るには、こちらのガイドを読んでください: シェアハウスとは? 日本のシェアハウスのしくみ・費用・向いている人

出典

  • 法務省 (公益財団法人人権教育啓発推進センター)「外国人住民調査報告書」(2016 年に調査・2017 年に報告書を公表) moj.go.jp
  • 国土交通省「外国人の民間賃貸住宅への円滑な入居について」(借りる人向けの多言語ガイド) mlit.go.jp
  • 国土交通省「言語対応サポートを行っている登録家賃債務保証業者一覧mlit.go.jp
  • 都市再生機構 (UR)「UR 賃貸住宅ガイド」(英語・PDF) ur-net.go.jp

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